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中央のプロセッサから複数のGPUへ接続が広がるサーバー基盤の抽象イメージ図

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NVIDIA、エージェント向け初の自社CPU「Vera」を主要AIラボへ出荷開始

NVIDIAは2026年5月18日、エージェント型AIのために設計した初の自社CPU「Vera」を、Anthropicなど世界有数のAIラボに出荷開始したと発表しました。88個のカスタムコア、1.2TB/sのメモリ帯域を備え、Rubin GPUと組み合わせる「Vera Rubin NVL72」構成にも対応します。

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NVIDIAは2026年5月18日付の公式ブログで、エージェント型AIのために設計した同社初のカスタムCPU「Vera」を、世界有数のAIラボに出荷開始したと発表しました。最初のVeraシステムは、Anthropic(サンフランシスコ)やOpenAIOracle Cloud Infrastructureなどの拠点に届けられたとしています。

プロセッサから複数のGPUへ接続が広がるサーバー基盤のイメージ

画像引用元: NVIDIA Blog

エージェント向けに設計されたCPU

NVIDIAはVeraを「エージェント型AIのために設計した初の自社CPU」と位置づけています。同社は、エージェント型AIが従来とは異なる種類のCPUを必要としてきたと説明し、VeraはこれまでのCPUが想定していなかったワークロードに対応するとしています。

具体的には、オーケストレーション、ツール呼び出し、強化学習の処理、データ分析、エージェントのサンドボックス実行、そして長いコンテキストの状態管理といった処理を担います。これらは推論を担うGPUとは性質が異なる作業で、従来のCPU設計が主眼に置いていなかった領域です。NVIDIAのVPであるイアン・バック氏は「エージェント型AIは、あらゆる作業に使うインフラにこれまで以上の負荷をかけている」と述べ、エージェントの普及がインフラ側の設計を変えつつあるとの認識を示しています。

主要AIラボへ先行出荷

最初のVeraシステムは、世界の主要なAI研究機関に届けられました。NVIDIAはサンフランシスコのAnthropic、OpenAI、そしてOracle Cloud Infrastructureなどの名前を挙げ、エージェント型ワークロードを大規模に動かす現場へ優先的に投入されたことを示しています。

NVIDIAによると、Oracle Cloud Infrastructureは2026年中にVera CPUを数十万規模で展開する計画を表明しており、Vera技術を採用する最初のハイパースケールクラウド事業者になるとしています。クラウド経由での大規模提供が早い段階から見込まれている点が特徴です。

技術仕様とアーキテクチャ

NVIDIAが公表したVeraの主な仕様は次のとおりです。負荷のかかるエージェント処理を前提に設計されています。

  • 88個のカスタム「Olympus」コア
  • 1.2TB/sのメモリ帯域
  • フル負荷時にコアあたり50%高速な性能

NVIDIAはこれらを、長いコンテキスト保持や多数のツール呼び出しを伴うエージェント処理に向けた構成だと説明しています。単体のCPUとしてだけでなく、GPUと組み合わせる基盤としても使える設計です。

GPUと組み合わせる「Vera Rubin NVL72」

Veraは単体のCPUシステムとしての役割に加え、「Vera Rubin NVL72」構成のホストプロセッサとしても機能します。GPUと組み合わせる構成では、第2世代のNVLink-C2Cを介して2基のRubin GPUと接続し、統合メモリアーキテクチャを構成します。

NVIDIAは、この構成によって従来インフラの2倍のエネルギー効率を実現できるとしています。CPUとGPUを密結合してメモリを共有することで、エージェントが扱う大きな状態やデータを効率よく処理する狙いがあります。

まとめ:エージェント時代のインフラ競争

Veraの出荷開始は、AIの主戦場が学習だけでなく、ツールを呼び出しながら自律的に作業を進めるエージェント処理へ移りつつあることを示しています。NVIDIAがGPUに加えて自社CPUまで設計した背景には、こうしたワークロードの変化があります。

主要AIラボへの先行投入とクラウド事業者による大規模展開計画が同時に動いている点からは、エージェント向けインフラの整備が本格化していることがうかがえます。実際の性能や運用効果については、今後の各社の導入事例で検証されていく見込みです。