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ロボット学習データのMecka AI、評価額5億ドル規模へ——Sequoia主導の新ラウンドが浮上
人間の動作データをロボット学習向けに収集するMecka AIが、Sequoia Capital主導で評価額約5億ドルの新たな資金調達に近づいていると関係者がTechCrunchに証言しました。前回調達からわずか3カ月での動きです。
人間の動作データを集めてヒューマノイドなど各種ロボットの学習に使うスタートアップ、Mecka AIがSequoia Capital主導の新たな資金調達ラウンドに近づいており、評価額はおよそ5億ドルに達する見通しだと、事情に詳しい2人の関係者がTechCrunchに証言しました。TechCrunchによれば、調達額の正確な規模はまだ判明しておらず、条件も最終確定前で変わる可能性があるとのことです。Mecka AI、Sequoiaともにコメントには応じていません。
前回調達からわずか3カ月
TechCrunchが指摘する通り、今回の動きが事実であれば注目すべきはそのスピード感です。Mecka AIは3カ月前、Framework Ventures主導で6000万ドルを調達したばかりで、このラウンドにはMenlo Ventures、SV Angel、Kindred Venturesも参加していました。それからわずか3カ月というタイミングで、評価額が跳ね上がる新ラウンドが浮上していることになります。Mecka AIは2024年、カナダ出身のJosh Gao氏とMogen Cheng氏(ともに以前は飲食店向けフィンテック企業を運営)、暗号資産取引所がCoinbaseに買収された後に同社へ加わったJason Chong氏、オペレーション担当のDuy Nguyen氏という4人の共同創業者によって立ち上げられました。

画像引用元: TechCrunch
「一人称視点」のデータ収集というアプローチ
4人の共同創業者は、いずれもロボティクス出身ではありません。それでもTechCrunchによれば、彼らは現実世界の物理的なデータ不足こそが、ヒューマノイドを含む汎用ロボットの実用化を阻む最大のボトルネックだと見抜いていたといいます。社名の由来は、人間が操縦する巨大ロボットを指す架空の概念「メカ」です。Mecka AIは、コーヒーを淹れる、車を修理するといった日常的な作業を、身体に装着したセンサーとスマートフォンを使って人に記録してもらう形でデータを収集する、いわゆる「エゴセントリック(一人称視点)」のアプローチを採っています。これはLLM分野におけるScale AIやMercor、Surgeのような人手データ企業の役割を、ロボティクス分野で再現しようとする試みだとTechCrunchは位置づけています。
- 前回ラウンド: Framework Ventures主導で6000万ドル(3カ月前)
- 今回浮上している内容: Sequoia Capital主導、評価額は約5億ドル規模との観測
- 収集手法: 身体センサーとスマートフォンによる「エゴセントリック」な動作データ収集
- 事業目標: 2026年末までに年間経常収益1億ドルを見込むとGao氏が以前Fortuneに説明
- 競合の動き: XDOFも評価額12億ドル規模の新ラウンドが観測されるなど、同分野への資金流入が加速
ロボット学習データを巡る競争の加速
Mecka AIは自社の顧客リストを公表していませんが、多くのロボティクス企業やAI研究機関が、遠隔操作など他の手法と組み合わせつつ、このような「エゴセントリック」な実世界データを活用してモデルを構築しているとTechCrunchは説明しています。同様に実世界データの収集を手がけるスタートアップとしては、TechCrunchが先週報じたところによれば評価額12億ドル規模の新ラウンドに近づいているというXDOFのほか、LLM向けの人手データ基盤を広げているScale AIやMicro1の名前も挙がっています。今回の観測が事実であれば、ヒューマノイドロボットの実用化競争の裏側で、学習データという「地味だが不可欠な資源」を巡る調達合戦が一段と過熱していることを示す一例と言えそうです。
Mecka AI nears $500M valuation in Sequoia-led deal amid rush for robot training data
The round for the two-year-old startup is coming together months after Mecka announced its Series A.