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WindowsでClaude Codeを使う方法:ネイティブ・WSL2の2ルートを比較して導入する

WindowsでClaude Codeを導入する手順を、ネイティブ(PowerShell/CMD/WinGet)とWSL2の2ルートで整理します。要件・インストール・認証・PATH・Git Bashまわりのつまずきを初心者向けにまとめます。

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結論:WindowsはネイティブかWSL2の二択、迷ったらWSL2が扱いやすい

WindowsでClaude Codeを動かすルートは、2026年4月18日時点の公式セットアップガイドに整理されており、大きく次の2つです。

  1. ネイティブWindows: PowerShell/CMD/Git BashからClaude Codeを動かす。Git for Windowsが必須。サンドボックス機能は非対応。
  2. WSL 2: WSL 2上のLinuxディストリビューション(Ubuntu等)でClaude Codeを動かす。Git for Windowsは不要。サンドボックス実行に対応。

どちらでも基本機能は使えますが、Linuxツールチェーンを扱う開発者やサンドボックスでコマンドを隔離したい人はWSL 2既存のWindowsネイティブ環境やVisual Studio系のプロジェクトで完結したい人はネイティブWindowsが向きます。WSL 1は互換のために残っていますが、サンドボックスが使えず性能も見劣りするため、新規導入では選ばないのが無難です。

OS要件はWindows 10 1809以降/Windows Server 2019以降、4GB以上のメモリ、x64またはARM64です。対応OSやシェルの全体像はClaude Codeを始める前に必要な環境と準備まとめで整理しているので、条件に満たないPCを使っている場合は先にそちらで前提を確認してください。

本記事では、WSL 2ルートを主軸に、ネイティブWindowsの手順とよく詰まるポイントを併記します。

ルート選定:ネイティブとWSL 2の違いを整理する

どちらを選ぶか迷ったら、次の比較表で判断してください。

観点ネイティブWindowsWSL 2
追加で必要なものGit for WindowsWSL 2の有効化とLinuxディストリビューション
シェルPowerShell/CMD/Git BashBash/Zsh
サンドボックス非対応対応
自動更新ネイティブインストーラーなら対応ネイティブインストーラーなら対応
向いている用途Windows-native projects(.NET、Unity、PowerShell中心)Linuxツールチェーン、Node.js、Python、Docker CLI
Git Bashの特記事項Claude Codeが内部でGit Bashを使うLinux側のbashを使うため不要

ネイティブWindowsの特徴は「Claude Codeが内部的にGit Bashを呼び出す」点です。PowerShellやCMDから起動しても、シェルコマンドの実行にはGit Bashが使われます。したがってGit for Windowsが入っていないとツール呼び出しが成立しません。PowerShellをネイティブに扱うPowerShell toolは段階的にロールアウト中で、環境変数CLAUDE_CODE_USE_POWERSHELL_TOOL=1でオプトインできる段階です。

一方、WSL 2はWindows側にMicrosoft Store経由で有効化するだけで、UbuntuなどのLinux環境がそのまま使えます。公式ドキュメントも「Linuxと同じインストーラーをWSL内で走らせればよい」と明記しており、macOS/Linux向け手順とそろえられるのが利点です。

前提:アカウントとPC要件を先に満たす

ルートを決めたら、インストール前に次をそろえておきます。

  • Windows 10バージョン1809以降(winverコマンドで確認)/Windows 11/Windows Server 2019以降
  • RAM 4GB以上、x64またはARM64
  • AnthropicのPro・Max・Team・Enterpriseのいずれかのサブスク、またはAnthropic ConsoleのAPIキー
  • ネットワーク接続(社内プロキシがある場合はネットワーク設定を参照)

Claude.aiの無料プランではClaude Codeは使えません。料金体系と無料利用の現実的な選択肢はClaude Codeは無料で使える?料金・制限・始め方を整理にまとめています。

winverで自分のWindowsのビルドを確認するには、PowerShellまたはCMDで次のコマンドを実行します。

winver

ダイアログが開き、Version 22H2のようにバージョン番号が表示されます。1809(October 2018 Update)より前の場合は、先にWindows Updateで更新してください。

ルート1:WSL 2でClaude Codeを動かす

WSL 2ルートが推奨できる読者は「Node.jsやPython、DockerなどLinuxツール前提の開発をすることが多い人」「サンドボックスで安全にコマンドを走らせたい人」です。

WSL 2を有効化してUbuntuを入れる

WSL 2とUbuntuは、管理者権限のPowerShellから一発で入ります。

wsl --install

このコマンドで、WSLの有効化・カーネルのインストール・既定のLinuxディストリビューションであるUbuntuの導入がまとめて行われます。初回は再起動が必要です。再起動後にスタートメニューからUbuntuを起動し、UNIXユーザー名とパスワードを設定すれば準備完了です。

既存環境でUbuntu以外のディストリビューションを入れたい場合は、一覧を確認してから個別に指定できます。

wsl --list --online
wsl --install -d Ubuntu-24.04

WSL 2になっているかの確認はバージョン表示で行います。

wsl -l -v

VERSION列が2になっていればOKです。古いディストリビューションが1になっている場合は、wsl --set-version <ディストリビューション名> 2で昇格させます。

Linux側にClaude Codeを入れる

Ubuntu(WSL)のターミナルを開き、Linux共通のワンライナーを実行します。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

このインストーラーは~/.local/bin/claudeにバイナリを置き、バックグラウンドで自動更新します。sudoは不要で、システム全体には触りません。チームで挙動をそろえたい場合は、安定版チャンネルを選べます。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash -s stable

インストール後、バージョン表示で動作確認します。

claude --version

command not foundが出る場合は、~/.local/binがPATHに含まれていないケースがほとんどです。.bashrcまたは.zshrcに次の1行を追記し、ターミナルを開き直してください。

export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"

環境全体の健全性を一発で確認するコマンドも用意されています。

claude doctor

claude doctorはシェル・依存コマンド・ネットワーク疎通をまとめて診断してくれるので、何か挙動がおかしいときの最初の一手として覚えておくと便利です。

Windows側のファイルを扱うときの注意

WSL 2から見ると、Windows側のドライブは/mnt/c/Users/<ユーザー名>/...にマウントされます。Windows側のプロジェクトディレクトリをそのまま触ることもできますが、WSL 2ではLinux側のファイルシステム(/home/<user>/配下)にプロジェクトを置くほうが体感速度が格段に速いため、新規プロジェクトはLinux側に置くのをおすすめします。

既存のWindows側プロジェクトをWSLで触る場合は、次のコマンドで移動して起動します。

cd /mnt/c/Users/you/projects/your-app && claude

ルート2:ネイティブWindowsで動かす

Windows側で完結させたい場合は、PowerShellまたはCMDから公式のネイティブインストーラーを動かします。いずれも管理者権限は不要です。

事前にGit for Windowsを入れる

ネイティブWindowsで動かす場合、Git for Windowsが必須です。Claude Codeが内部でGit Bashを呼び出すためで、未インストールだとツール実行で失敗します。公式サイトからインストーラーをダウンロードし、既定のオプションで進めれば問題ありません。

WinGetでまとめて入れたい場合はPowerShellから次のコマンドでも入ります。

winget install --id Git.Git -e --source winget

PowerShellから入れる

PowerShellでは、短いワンライナーでインストールできます。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

'irm' is not recognized」というエラーが出たら、ターミナルがPowerShellではなくCMDになっています。プロンプトの先頭にPSが付いていればPowerShellなので、確認してください。

安定版を選ぶ場合は、スクリプトブロック化して引数を渡します。

& ([scriptblock]::Create((irm https://claude.ai/install.ps1))) stable

CMDから入れる

CMDから入れる場合は、バッチ向けのインストーラーを使います。

curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

The token '&&' is not a valid statement separator」が出たら、ターミナルがCMDではなくPowerShellです。>PS>でプロンプトの見分けがつきます。

WinGetから入れる

WinGetが使える環境なら、パッケージマネージャーとして一元管理することもできます。

winget install Anthropic.ClaudeCode

WinGetインストールは自動更新されませんwinget upgrade Anthropic.ClaudeCodeを定期的に実行してください。

動作確認と初回起動

インストール後は、PowerShell・CMD・Git Bashのいずれからでもclaudeコマンドが使えます。まずはバージョン表示で疎通を取ります。

claude --version

総合診断も走らせておきます。

claude doctor

プロジェクトディレクトリに移動して対話を開始します。

cd C:\Users\you\projects\your-app && claude

認証:ブラウザでAnthropicにログインする

インストールが完了したら、どちらのルートでも初回起動時にブラウザが開き、Anthropicの認証画面が表示されます。手順は共通です。

  1. 表示されたURLが自動で開く(開かない場合はターミナルのURLをブラウザに貼る)
  2. Pro/Max/Team/EnterpriseのいずれかのアカウントでClaude.aiにログイン
  3. 権限確認画面で「Allow」を押す
  4. ターミナルに戻り、ログイン成功のメッセージを確認

APIキーでログインする場合は、起動時に「API key」を選び、Anthropic Consoleで発行したキーを貼り付けます。環境変数で渡すこともできます(WSLやLinuxの場合はexport、PowerShellの場合は$Env:を使います)。

# WSL / Linux
export ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...
# PowerShell
$Env:ANTHROPIC_API_KEY = "sk-ant-..."

シェル設定ファイル(.bashrc$PROFILEなど)にAPIキーを直書きすると漏えいリスクが高まります。セッション単位で設定するか、dotenvやVaultのような秘密情報管理ツールを使う運用を推奨します。会社支給のAmazon BedrockGoogle Vertex AIMicrosoft Foundry経由で利用する場合は、公式の認証ページを参照してください。

Windows特有の詰まりどころと対処

Windowsでよく見る詰まりどころを、症状ベースで整理します。

'claude' is not recognized(ネイティブWindows)

PATHが通っていないケースです。PowerShellまたはCMDを閉じて開き直すと、インストール時に追記された%USERPROFILE%\.local\binが読み込まれて解消します。それでも解決しない場合は、環境変数を手動で確認してください。

echo $env:Path

%USERPROFILE%\.local\binが含まれていなければ、システムのプロパティ > 環境変数からPathにユーザー変数として追加します。

Git Bashが見つからないエラー

Claude Code起動時に「Git Bashが見つからない」とメッセージが出る場合は、Git for Windowsが未インストールか、非標準のパスに入っています。既定のC:\Program Files\Git\bin\bash.exe以外に入れている場合は、%USERPROFILE%\.claude\settings.json(またはsettings.json)に次のように明示します。

{
  "env": {
    "CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\bash.exe"
  }
}

The token '&&' is not a valid statement separator

PowerShellでCMD向けのワンライナーを実行すると出ます。PowerShellではirm https://claude.ai/install.ps1 | iexの方を使ってください。逆にCMDでPowerShell向けコマンドを打つと'irm' is not recognizedと出ます。

WSL側でcommand not found: claude

Linux側のPATHに~/.local/binが通っていません。次の1行を.bashrcに追記し、source ~/.bashrcで反映します。

export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"

/mnt/c配下の動作が遅い

WSL 2からWindows側ドライブ(/mnt/c/...)のファイルを触る場合、ファイルシステムの変換コストで体感が遅くなります。Linux側の/home/<user>/配下にプロジェクトを置き直すのが根本対処です。どうしてもWindows側に置く必要がある場合は、対象ディレクトリを少なくしてClaude Codeに読み込ませるファイルを絞ると緩和できます。

社内プロキシでブラウザ認証が通らない

claude.aiclaude.comへのアクセスがブロックされていないか、ネットワーク管理者に確認します。ネットワーク要件のドメインが開放されている必要があります。プロキシ経由で通す場合は、WSLではexport HTTPS_PROXY=...、PowerShellでは$Env:HTTPS_PROXY="..."で設定します。

導入後チェックリスト

初回セッションに入る前に、次を確認しておくとトラブルが減ります。

  • claude --versionがバージョン番号を返す
  • claude doctorに赤い警告が出ていない
  • ネイティブWindowsの場合、Git for Windowsがインストールされている
  • WSLの場合、wsl -l -vでVERSION列が2になっている
  • 認証がClaude.aiのPro以上またはAnthropic ConsoleのAPIキーで完了している
  • .envやAPIキーを含むディレクトリで起動していない(必要なら.gitignoreを整備)
  • 最初の依頼は「プロジェクト構造を説明して」などの読み取り系からスタートする

WSL版を入れた人は、VS CodeからWSL拡張で直接WSLのプロジェクトを開くワークフローとも相性がよいので、VS CodeWSL拡張もあわせて導入しておくと快適です。

アンインストール手順

環境をクリーンにしたい場合の手順です。入れたルートに合わせて選んでください。

WSL側のアンインストール

rm -f ~/.local/bin/claude
rm -rf ~/.local/share/claude

設定や履歴ごと消す場合は、ユーザー設定も削除します。元に戻せないため注意してください。

rm -rf ~/.claude && rm -f ~/.claude.json

ネイティブWindowsのアンインストール(PowerShell)

Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.local\bin\claude.exe" -Force
Remove-Item -Path "$env:USERPROFILE\.local\share\claude" -Recurse -Force

WinGet経由で入れた場合はアンインストールもWinGetに任せられます。

winget uninstall Anthropic.ClaudeCode

VS Code拡張やJetBrains IDEプラグインが残っていると、~/.claude/が自動で作り直されます。完全に消したい場合はエディタ側の拡張も削除してください。

まとめ:WSL 2が扱いやすい、ネイティブは用途に合わせて

WindowsでのClaude Code導入は、WSL 2ルートならWSL有効化→Ubuntu起動→ワンライナーインストールの3ステップで終わります。ネイティブWindowsはGit for WindowsとPATHさえ整えれば、PowerShellまたはCMDから単発のコマンドで入ります。

迷ったらWSL 2から始めるのが無難です。Linuxツールチェーンとの親和性が高く、サンドボックス実行にも対応しているため、将来的に扱うプロジェクトの幅が広がります。ネイティブWindowsは、.NETやPowerShell、Unityなど「Windows側で完結しているプロジェクト」をそのまま触りたいときに選ぶと過不足がありません。

インストールが終わってclaude doctorがグリーンで通れば、日常的な開発にClaude Codeを組み込む準備は整っています。

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