0:00 0:00
Article
GitHub、ステータスページに「Degraded Performance」を新設——サービス別稼働率とCopilotモデル別コンポーネントも公開
GitHubは2026年4月17日、ステータスページの3つの変更を発表しました。新たな障害レベル「Degraded Performance」、サービス別の90日稼働率、Copilotのモデルプロバイダー別コンポーネントが導入されます。
障害レベルに「Degraded Performance」を追加
GitHubは2026年4月17日、ステータスページの運用方針を刷新すると発表しました。従来は「Partial Outage」と「Major Outage」の2段階で障害を表してきましたが、その中間に位置する「Degraded Performance」を新設します。
サービスは動いているものの応答が遅い、一部の機能が限定的に落ちているといった「完全停止ではない状態」を正確に表すための区分です。GitHubはブログの中で、従来の表記では「実際より深刻に見えてしまう」「逆に問題が隠れてしまう」双方の誤解が起きやすかったと振り返り、開発チームが自社の運用判断に使えるだけの粒度を目指したと説明しています。

画像引用元: The GitHub Blog
サービスごとの90日稼働率を表示
もう一つの大きな変更が、サービス別の90日稼働率の公開です。Git Operations、Actions、Pagesなど、コンポーネントごとに過去90日の稼働率がパーセンテージで表示されるようになります。
稼働率の計算はインシデントの重大度で重み付けされます。GitHubの案内では、Major Outageは100%カウント、Partial Outageは30%、新設のDegraded Performanceは0%として反映されるとしています。軽度の不調が積み重なることで数字が少しずつ削られていく仕組みのため、単純な「稼働しているかどうか」より運用実態を反映した指標になる設計です。CIやデプロイの信頼性を第三者評価として提示したい場面でも扱いやすくなりそうです。
Copilotはモデルプロバイダー別に分離
GitHub Copilotまわりでは、モデルプロバイダーを独立したコンポーネントとして切り出すという地味ながら重要な変更が入りました。これまではCopilot全体の状態としてまとめて表示されていましたが、OpenAIやAnthropicなどの裏側のモデル提供者ごとに状態が分かれます。
Copilotが動かないように見えるときでも、影響しているのが特定のモデルだけであれば、ユーザーはモデル選択を切り替えて作業を続けられます。マルチプロバイダー構成が当たり前になった昨今の状況を踏まえると、開発者側の自己防衛手段をステータスページで直接後押しする形の変更と言えます。
チームにとっても、障害通知を受け取った直後に「Claudeだけ落ちているならCodexに逃がそう」「逆ならClaudeで凌ごう」といった切り分けが素早く行えるようになります。AIエージェントを業務に組み込んでいる組織では、モデル障害はデプロイ遅延やPRレビューの停滞に直結します。モデル別の可視化は、障害対応のプレイブックを整備するうえでの下地にもなりそうです。
「伝わるステータスページ」に向けた再設計
GitHubは今回の変更を、障害時の情報が運用判断に直結することを意識した再設計だと位置づけています。何が、どの程度、どれくらいの時間影響を受けているのかを明確にすることで、チームはロールバックを急ぐのか、待つのか、回避策を取るのかを自信を持って決められるようになります。
近年はCloudflareやAWSでも、同様のきめ細かなステータス表示や履歴公開が進んでいます。GitHubのように開発フロー全体の起点となるサービスが、稼働率の重み付けやAIモデル別の切り分けを前面に出したのは、DevOpsの可観測性を利用者側にまで広げる動きの一例として見ておきたい変化です。
今回の更新はステータスページというUI側の改善にとどまらず、GitHubが内部的にインシデント分類のポリシーを見直している結果でもあります。運用ユーザーにとっては、SLO監視ダッシュボードを自前で作るまでもなく、公式の数字と切り分け情報を起点にして議論ができるようになるのが大きな利点です。長期的には、この重み付きの稼働率がチーム内のエスカレーション基準や、取引先との契約に織り込まれるケースも出てきそうです。
Bringing more transparency to GitHub's status page
Changes to the status page will provide more specific data, so you'll have better insight into the overall health of the platform.