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スマートフォンの画面でショッピングアプリの起動が別経路にリダイレクトされて警告が表示される様子のイラスト

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MotorolaのRazrがAmazonアプリ起動を横取り——アフィリエイトコードを差し込むプリインアプリが発覚

9to5Googleは2026年5月25日、Motorola Razr(2026)とRazr Foldでプリインアプリ『Smart Feed』がAmazonアプリの起動をChrome経由のアフィリエイトリンクに迂回させていると報じました。アフィリエイトID『sramz-kff-008-20』が確認されています。

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9to5Googleは2026年5月25日、MotorolaのRazr(2026)とRazr Foldで、プリインストールアプリがAmazonアプリの起動を横取りし、アフィリエイトリンク経由のリダイレクトを挟んでいると報じました。レビュアーのBen Schoon氏が、Reddit発の報告を実機で検証し、ネットワークログまで遡って仕組みを特定した格好です。

Motorola Razr Foldを片手で持ち、背面のカメラと『razr』『M』ロゴが見えている様子

画像引用元: 9to5Google

「アプリ起動」が静かにChromeへ迂回する

報じられている挙動はこうです。ユーザーがアプリドロワーからAmazonアプリのアイコンをタップすると、本来であればAmazonアプリが直接立ち上がるはずですが、実機ではChromeが瞬時に開いた後にAmazonへリダイレクトされます。ホーム画面に置かれたショートカットからの起動では発生しないため、利用者の多くは気付きにくい設計です。

9to5Googleによると、関与しているのはMotorolaがプリインストールしている「Smart Feed」というアプリで、確認されたバージョンは2.03.0070です。Smart Feedがインテントを横取りし、リダイレクトURLを差し挟んだうえでAmazonに到達させる流れだと整理されています。

リダイレクトの中継先として「kira-abboud.com」というドメインが介在し、そこからAmazonに転送される際にアフィリエイトコード「sramz-kff-008-20」が付与されることまで確認されたとしています。ネットワークログ上の挙動は、広告配信を担う「devicenative.com」というサービスとつながっていると報じられました。

影響範囲は最新Razrシリーズ、Moto G Stylusは「同バージョンでも非該当」

確認された対象機種はMotorola Razr(2026)とMotorola Razr Foldで、いずれも2026年モデルの折りたたみ系ラインです。一方、Moto G Stylus(2026)では同じSmart Feedバージョンがインストールされているにもかかわらず、リダイレクトが発生しないとされており、機種ごとの構成差があると考えられます。

9to5Googleは、影響範囲がMotorolaブランド全体に及ぶ可能性は今のところ明確ではなく、機種・地域・キャリアごとに調査が必要な段階だと整理しています。RedditユーザーがADBログを添えて最初に報告し、9to5Google側がRazr Foldの実機で検証を重ねた結果として、特定機種で再現したという経緯です。

ユーザー側の対処として、設定の「Apps > Smart Feed > Disable」でSmart Feedを無効化すると、リダイレクト挙動も止まると案内されています。アンインストールではなく無効化で対処できる点は、ロールバック可能な手段が残されているという意味では救いがあります。

Motorolaは現時点で公式コメントなし、ガバナンス上の論点

MotorolaおよびLenovo(Motorolaの親会社)からの公式コメントは、9to5Googleが取材した時点では出ていないとされています。記事は「コメントを求めており、回答が届き次第更新する」とのスタンスです。

仕組み自体は、技術的にはAndroidのインテントフィルタとリンクハンドラの組み合わせで実現可能な範囲に収まっています。問題視されているのは、ユーザーが「Amazonアプリを開く」と思って実行した操作が、ユーザーに告知も同意もないまま広告ネットワーク経由の収益化導線に変換されている点です。

利用者から見ると、購入したスマートフォンのプリインアプリが、別アプリ起動という日常動作にサイレントに介入していたことになります。プリインアプリの権限と挙動を巡るガバナンスは、AndroidエコシステムにおいてOEM・OS・アプリストアの責任分界が曖昧なままになりがちな領域で、今回のケースは典型的な論点を可視化したと言えそうです。

開発者と購入者、それぞれの確認ポイント

開発者・運用者の視点では、自社アプリの起動経路がOEM側のミドルウェアに横取りされる可能性を、改めて意識する材料となる事例です。アプリ内計測ツールがリファラやアフィリエイトIDを観測しているなら、想定外のIDが定期的に付与されていないかをモニタリングするだけでも、類似の事象に気付ける可能性があります。

購入者の視点では、ECアプリやバンキングアプリのような重要アプリについて、ホーム画面ショートカットからの起動を基本にする運用や、プリインアプリのうち用途不明なものを定期的に確認する習慣が、防御策として有効です。今回のケースでも、ホーム画面ショートカットからの起動では発生しないとされており、起動経路を意識するだけで実害を回避できることが示されました。

最終的に、9to5Googleは「Motorolaの公式コメントを待ちつつ、影響範囲の全容を引き続き取材する」としています。プリインアプリの透明性を巡る議論は、Android全体のセキュリティ・プライバシー設計の信頼性に直結する論点であり、しばらく国内外のメディアからの追加報道が続きそうです。