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Android、詐欺対策の新機能7つを一挙公開——Gemini搭載の「保護強化モード」も追加
GoogleがAndroidのサイバーセキュリティ啓発月間にあわせ、Gemini搭載の詐欺検出強化や銀行なりすまし電話のリアルタイム検証など、7つの新しい詐欺・フィッシング対策機能を発表しました。
Googleがサイバーセキュリティ啓発月間にあわせ、Androidにおける詐欺・フィッシング対策の強化を発表しました。電話番号のなりすましやAIによる音声クローンなど、手口が巧妙化するモバイル詐欺に対応するため、Gemini搭載の検出強化や銀行なりすまし電話のリアルタイム検証など、7つの新機能を順次展開するとしています。
深刻化するモバイル詐欺とAndroidの対応
Googleが米国・カナダ・オーストラリアでYouGovと実施した調査では、スマートフォン利用者の40%が、モバイル詐欺について「非常に」または「極めて」懸念していると回答しました。これを受けてGoogleは、Androidの「Phone by Google」やGoogle Messagesに搭載されたAIベースの詐欺検出機能が、月間500万件以上の疑わしい通話・メッセージを検出していると説明しています。Leviathan Security Groupによる第三者評価でも、Android端末は標準搭載の機能だけで最も高水準の詐欺・不正対策を提供していると報告されており、既存の取り組みに今回新たな7つの機能が加わる形です。
メッセージ詐欺への多層防御「保護強化モード」
中心となるのが、Google Messagesのオプトイン設定「保護強化モード(Enhanced protection mode)」です。有効にすると、未知の送信者とのやり取りにおいて、Googleのクラウド版Geminiモデルを使って会話の文脈を評価し、ゆっくり時間をかけて信頼させる手口の詐欺もより早く見抜けるようになります。この解析は「Private AI Compute」と呼ばれる暗号化済みの専用空間で行われ、Google自身を含め第三者がデータにアクセスできない形でプライバシーを確保しているとのことです。あわせて、端末上で動くGemini NanoがリアルタイムのWebシグナルを統合し、まだブロックリストに載っていない新しいフィッシングサイトへのリンクかどうかをタップ前に判定する仕組みも追加されます。連絡先に登録されていない番号から送られた未知のリンクについては、タップ前に一呼吸置けるよう警告画面も刷新されました。

画像引用元: Google Blog
通知欄での詐欺検出を大幅拡大
Pixel向けにはすでに、チャットアプリを開く前に通知シェードの段階で疑わしいメッセージを警告する「通知欄での詐欺検出」機能が提供されていましたが、Googleは複数の端末メーカーと提携し、この端末上での保護機能を今後さらに数億人規模のユーザーに拡大すると発表しました。対象となる端末メーカーにはHONOR、Infinix、iQOO、itel、JOVI、Motorola、OPPO、OnePlus、realme、TECNO、vivo、Xiaomiが名を連ねています。
通話を狙った詐欺への対策強化
メッセージだけでなく、通話経由の社会工学的な詐欺への対策も強化されます。画面共有は家族のサポートや同僚との共同作業に便利な機能ですが、パスワードやクレジットカードのセキュリティコードを入力する場面では危険にもなり得ます。Androidはすでにネイティブアプリでこうした機微な情報を自動的に隠す機能を備えていましたが、今回ChromeやAndroid WebViewにも同様の保護が拡張され、画面共有中はログイン欄や決済画面が自動的に伏せられるようになります。また、詐欺師がワンタイムパスコードを盗むために着信を別番号へひそかに転送させる手口に対しても、Androidがバックグラウンドでの着信転送の有効化をブロックし、ユーザーが転送用のMMIコードを手動入力しようとした場合には事前に警告する仕組みが導入されます。
銀行なりすまし電話をリアルタイムで遮断
今回の発表でとりわけ実利が大きいのが、銀行を装った発信者番号の偽装対策です。ブラジルでは銀行なりすまし詐欺が直近12カ月で195.7%増加したとブラジル銀行連盟(FEBRABAN)が報告しており、こうした手口への対策としてAndroidはBanco do BrasilやItaú Unibancoなど主要銀行と連携し、「verified financial calls(検証済み金融機関通話)」を導入しました。銀行の公式アプリと連携してその銀行が実際に発信した通話かどうかをリアルタイムで検証し、検証に失敗した場合はAndroidが通話を自動的に切断してユーザーに即座に警告します。6月の提供開始以降、Banco do BrasilとItaú Unibancoだけで300万件以上のなりすまし通話がブロックされたといい、Revolutなど他の金融機関にもこの保護はすでに広がっています。
利用者が今から意識しておきたいこと
今回の一連の機能は数週間から数カ月かけて段階的に展開されるため、手元の端末にすぐ反映されるとは限りません。それでも、メッセージアプリの設定画面で「保護強化モード」が表示されたら早めに有効化する、画面共有中はログイン情報の入力を避ける、見慣れない番号からの着信転送要求には応じないといった基本的な心がけは、新機能の有無にかかわらず今から実践できる対策といえそうです。
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