0:00 0:00
記事
Apple、iPhone Duo向けの小型Apple Pencilを開発中止と判明——「技術的な問題」で通常版に変更
9to5Macは、AppleがiPhone Duo向けに計画していたヒンジ搭載型の小型Apple Pencilを、量産直前に技術的な問題を理由に取りやめ、通常のUSB-C Apple Pencilでの対応に切り替えていたと報じました。発売時点ではApple Pencil対応は間に合わず、対応開始は年内を予定しているとされています。
9to5Macは、Appleが折りたたみ式のiPhone Duo向けに専用の小型Apple Pencilを計画していたものの、量産直前に開発を取りやめ、既存のUSB-C接続のApple Pencilで対応する方針に切り替えていたと報じました。この情報はBloombergのMark Gurman氏によるもので、iPhone Duoの発表前から「Appleは新しいApple Pencilを検討しているが、実際に採用される可能性は低い」との観測が伝えられていました。発表会当日、AppleはUSB-C Apple Pencilへの対応を明らかにしましたが、その裏でどのような経緯があったのかが今回のレポートで明らかになった形です。
ヒンジ側に取り付ける小型Apple Pencilを計画していた
Apple Pencil対応自体は、iPhone Duoの企画段階から織り込まれていたロードマップの一部だったとされています。当初Appleが目指していたのは、現在のiPad用Apple Pencilよりも小型で、iPhone Duoのヒンジ側に取り付けて持ち運べるデザインでした。折りたたみという新しいフォームファクターに合わせて、専用のアクセサリーとして最適化しようとしていたことがうかがえます。しかし、この専用設計のペンシルは量産に移る前の段階で「技術的な問題」に直面し、最終的には開発が見送られることになりました。

画像引用元: 9to5Mac
量産直前に方針転換——通常のUSB-C Apple Pencilへ
小型ペンシルの開発中止を受けて、Appleは代わりに既存のUSB-C接続のApple Pencilをそのまま使う方針に切り替えました。専用アクセサリーとしての差別化は失われるものの、既存のApple Pencilの資産をそのまま流用できるという点では、開発リソースの観点で現実的な判断だったとも言えます。Bloombergの報道によれば、技術的な問題が小型ペンシル自体にあったのか、それともiPhone Duo本体側の設計に起因するものだったのかは、現時点では明確になっていません。
発売時点ではApple Pencil非対応、対応開始は年内を予定
発表会後、AppleのWebサイト上ではiPhone Duoの発売時点でApple Pencilに対応しないことが案内されています。これは、iPhone Duoがもともと今回採用したUSB-C Apple Pencilを前提に設計されていなかったことが背景にあり、Appleは対応に向けた入念なテストを今も進めている段階だとされています。発表会の中でAppleは「年内には対応を用意できる」との見通しを示していますが、Gurman氏は「文字通り受け取るべきで、2026年もかなり後半になるだろう」との見方を示しています。
なぜソフトウェア対応に時間がかかるのか
iPad向けのApple Pencilシリーズをそのままボタン一つで有効化できるわけではない点も、今回のレポートで指摘されています。Gurman氏によれば、iPadで使われているApple Pencilをボタンひとつで有効化できるほど単純な話ではなく、互換性を確保するための新しいソフトウェアをAppleが用意し、社内で大量のテストを実施する必要があるといいます。この作業は現在Apple社内で進行中とされ、発表会でAppleが述べた「年内対応」という見通しの実質的な意味を裏付ける内容になっています。折りたたみディスプレイ特有の可動部やセンサー配置への対応も、テスト項目を増やしている一因と考えられます。
今後の展望
今回のレポートが正しければ、iPhone Duoの目玉機能の一つになり得たペン入力対応は、発売から一定期間を置いてソフトウェアアップデートで後追いされる形になります。折りたたみスマートフォンでのペン入力は、メモアプリやイラスト制作、書類への手書き注釈といった用途で評価されやすい機能であるだけに、対応の遅れが初動の評価にどう影響するかは注目されるところです。Appleが年内対応という見通し通りに機能を提供できるかどうか、今後の続報が待たれます。
iPhone Duoは予約受付が10月16日、発売が10月23日、価格は1999ドルからとされています。高価格帯の製品でありながら目玉機能の一部が発売時点で使えないという状況は、購入を検討しているユーザーにとって判断材料の一つになりそうです。特にクリエイティブ用途を想定してiPhone Duoの購入を考えているユーザーは、Apple Pencil対応が実際にいつ提供されるのかを見極めてから購入時期を決めたほうがよいかもしれません。またサードパーティ製のケースやアクセサリーメーカーにとっても、ヒンジ搭載型の専用ペンシルという構想が量産直前で消えたことは、周辺機器設計の前提が土壇場で変わり得ることを示す事例として参考になりそうです。
Here's why Apple scrapped its shorter Apple Pencil designed for iPhone Duo: report
Leading into the iPhone Duo launch, we heard from Bloomberg’s Mark Gurman that Apple was considering a new Apple Pencil...