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Cloudflare、Denoを買収——Workersのプログラミングモデル強化へ

CloudflareがJavaScript/TypeScriptランタイム「Deno」を開発するDeno社を買収したと発表しました。Node.js生みの親であるRyan Dahl氏らのチームが合流し、Cloudflare Workersのプログラミングモデル強化に取り組みます。

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Cloudflareは、JavaScript/TypeScriptランタイム「Deno」を開発するDeno社を買収したとTechCrunchが報じています。Cloudflare WorkersのプリンシパルエンジニアであるKenton Varda氏によると、今回の買収はCloudflare Workersのプログラミングモデルとプラットフォームを強化するために行われたとのことです。買収の金額など財務条件は公表されていません。

Denoが公開した「celld」がきっかけに

TechCrunchによると、Denoは最近、Cloudflare Workersのオープンソース実装である「celld」を公開しており、Varda氏はこれがCloudflareのチームを「喜ばせた」と述べています。Node.jsの生みの親であるRyan Dahl氏がBert Belder氏とともに立ち上げたDenoは、Node.jsの反省を踏まえて設計されたセキュアなJavaScript/TypeScriptランタイムとして知られており、Cloudflare Workersとは思想的に近い技術基盤を持っていました。celldの公開がきっかけとなり、両社の協業から買収へと話が進んだ形です。

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画像引用元: TechCrunch

「ロックインではなく、良いビジネスだ」

Cloudflare Workersをめぐっては、他のクラウドプラットフォームとは異なる独自の仕組みを採用することで、意図的に「ロックイン」を生み出しているという見方がこれまでにもありました。Varda氏はこの見方に反論し、「オープンソースであること、そして逃げ道を用意しておくことは良いビジネスだ」と主張しています。Denoの技術を取り込むことで、Workersのプログラミングモデルをよりオープンかつ標準的なものに近づけたい考えがあるとみられます。

Ryan Dahl「Workersを一般的なサーバー構築手段に」

買収にあたり、Dahl氏は自身のチームが「Workersのプログラミングモデルを、サーバーを構築するための一般的な手段にするためにCloudflareに加わる」とコメントしています。エッジで動くサーバーレス実行環境という位置づけだったCloudflare Workersを、より広い開発者層が日常的に選ぶ選択肢へと育てていく狙いがうかがえる発言です。Denoチームの持つランタイム開発の知見が、その実現に向けた技術的な裏付けになりそうです。

Denoはシリーズ資金総額2,600万ドル

TechCrunchは、Denoがこれまでに合計2,600万ドルの資金を調達していたことも伝えています。このうちシリーズAはSequoiaが主導したラウンドだったとされています。買収額自体は明らかにされていないものの、著名VCが支援してきたランタイム企業が、インフラ企業であるCloudflareの傘下で開発を続ける形になる点は、サーバーレス・エッジコンピューティング領域における技術統合の一例として注目されます。

このブログの運用にも関わるニュース

本サイトを含む当メディアのサイト群は、将来的にCloudflare Workers上での運用を見据えて構築されています。そのため、Workersのプログラミングモデルを支える基盤技術にDenoチームが加わるという今回のニュースは、他人事とはいえない変化です。今後、Workers上でのJavaScript/TypeScript実行環境がどのように進化していくのか、互換性や開発体験の面でどんな恩恵が生まれるのかは、継続して追っていきたいところです。