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暗い青緑のグラデーション背景に、傾いた白いノートカードが浮かび、カード上部に音声波形、中央にテキスト行、右下にチェックマーク付きの丸いボタンが描かれた抽象的なイラスト

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Google、オンデバイスで動く「EmbeddingGemma 2」公開——殴り書きを清書ノートに変えるMacアプリ「AI Edge Foresight」も登場

Googleが、消費者向けハードウェア上で情報の整理・検索・接続を行える新モデル「EmbeddingGemma 2」を公開しました。これを使ったMac向けノートアプリ「Google AI Edge Foresight」は、会議中の殴り書きをその場で清書ノートに変換します。

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Googleが、端末上で情報の整理・検索・接続を完結させる新しい埋め込みモデル「EmbeddingGemma 2」を発表しました。クラウドに頼らず、音声メモから特定の場面を探したり、何時間分もの録音をテキストクエリで横断検索したりできるのが特徴です。あわせて、この性能を見せるためのMac向けノートアプリ「Google AI Edge Foresight」も公開されました。9to5Googleが報じています。クラウド型のアシスタントが主流になりつつある中で、あえて端末完結型の処理にこだわっている点が今回の発表の見どころです。

わずか7億4,000万パラメータで動く軽量モデル

EmbeddingGemma 2は、ネイティブにマルチモーダル対応した単一モデルとして、音声・テキストを横断的に扱える点が特徴です。パラメータ数は7億4,000万で、GoogleのGemma 4アーキテクチャをベースに構築されており、Apache 2.0ライセンスで提供されています。小型ながら実用上十分な性能を狙った設計で、スマートフォンのような限られたリソース環境でも動作するよう最適化されています。Apache 2.0ライセンスで配布される点も実務上は見逃せません。商用利用の制約が少なく、開発者が自社アプリへ組み込んだり、独自にファインチューニングしたりしやすい形で公開されているため、オンデバイス検索・要約機能を自前で実装したい企業にとっても選択肢になりそうです。

Pixel 11 Proでも動く省メモリ設計

端末上での軽さは数字にも表れています。量子化を適用した場合、Google Pixel 11 Pro上ではテキストのみの重みで必要なアクティブRAMはわずか約191MBで、音声や画像も扱うフルのマルチモーダル版でも約567MBに収まるといいます。この軽さのおかげで、Android・iOS向けの「Google AI Edge Gallery」アプリにデモが用意されているほか、より本格的な活用例としてMac向けの新アプリが公開されました。数百MB程度のメモリで動くという水準は、常時バックグラウンドで音声を聞き取り続けるアプリにとって特に重要です。クラウド接続を前提にしたモデルであれば通信環境や電池消費が気になりますが、オンデバイスで完結するEmbeddingGemma 2はこうした制約を受けにくく、長時間の会議でも処理を回し続けやすい設計になっています。

白とグレーを基調にしたノートアプリのUIの一部。上部に音声波形と再生時間が表示され、下に「5分前にインポート」「ノートをエクスポート」といったボタンが並ぶ

画像引用元: 9to5Google

会議中の殴り書きを、その場で清書ノートに

新アプリ「Google AI Edge Foresight」は、オンライン会議や対面の打ち合わせ中にバックグラウンドで音声を聞き取り続けるノートアプリです。ユーザーは要点だけを殴り書きのような短い箇条書きでメモしておけば、EmbeddingGemma 2が会議の文字起こしを参照しながら、その場で読みやすい清書ノートへと肉付けしてくれます。文字起こしと音声データの処理はすべて端末上で完結し、クラウドには送信されません。社内の機密情報が多い打ち合わせでも使いやすい設計と言えそうです。

プロジェクトフォルダやカレンダーも横断して検索

Google AI Edge Foresightにはもう一つの機能があります。プロジェクトフォルダや参考資料、図版、カレンダーといった情報源を指定しておくと、ローカルファイルとGoogleドライブの両方を対象に、アプリへ質問するだけで必要な情報をすぐに引き出せます。ファイルを手作業で整理しておく必要はなく、アプリが利用者の作業内容を自動的に理解して、必要なときに情報へたどり着けるようにしてくれます。会話形式で個人の知識ベースを検索・要約する「チャット」機能や、やり取りを聞き取って質問に自動で答える「Live Assistance」機能も備えています。会議の内容を記録するだけでなく、過去の資料やカレンダーの予定まで横断して参照できる点は、単なる文字起こしアプリとの大きな違いと言えそうです。

既存の2アプリと合わせ、オンデバイスAI戦略を強化

Google AI Edge Foresightは既にダウンロードが可能で、これまでに公開されていた画像・音声デモ用の「AI Edge Gallery」、オフライン文字起こしの「AI Edge Eloquent」と合わせて、GoogleのMac向けオンデバイスAIアプリ群の3本目という位置づけになります。クラウドに情報を送らずに処理が完結する設計は、プライバシーを重視するビジネスユーザーにとって、議事録作成や資料横断検索の新しい選択肢になりそうです。

読者にとっての使いどころ

社外秘の商談や人事面談など、クラウドへの送信自体を避けたい打ち合わせは少なくありません。そうした場面でこれまでは手書きメモに頼らざるを得なかった読者にとって、端末内で完結する清書機能は議事録作成の負担を軽くしてくれそうです。まずは無料でダウンロードできるMacアプリから試し、手応えがあればプロジェクトフォルダやカレンダーとの連携まで広げていくのが現実的な使い方になるでしょう。