0:00 0:00
記事
Waymoの自動運転タクシー、カナダ・トロントへ進出——オンタリオ州の実証プログラムに参加
Alphabet傘下のWaymoが、カナダ・オンタリオ州の自動運転車両パイロットプログラムへの参加承認を受け、トロントでの展開準備を始めたと発表しました。まずは手動走行による地図作成から着手します。
Alphabet傘下の自動運転事業Waymoが、カナダのオンタリオ州が実施する自動運転車両パイロットプログラムへの参加承認を受け、トロントへの進出準備を始めたと発表しました。TechCrunchが報じています。といっても、すぐに配車サービスを始めるわけではありません。Waymoはこれまでの新規都市展開と同じく、手動での地図作成からテスト走行、そして商用サービス開始へと段階を踏んで進める方針です。
まずは手動走行での地図作成から
Waymoは金曜日に公開したブログ記事の中で、トロントの道路網を高精細地図化するため、まず自動運転車両を手動で走らせると説明しています。その後、セーフティオペレーターを乗せた状態で公道でのテスト走行に移行し、段階的に運転席からオペレーターを外していく計画です。最終的に一般ユーザーを招待してロボタクシーへの試乗を開始する、という流れは、これまでWaymoがオースティンやアトランタなど他都市で踏襲してきたプレイブックと同じです。急いで商用化するのではなく、都市ごとの道路事情や気候条件を地道に学習させてから展開するという、Waymo一貫の慎重な進め方がここでも踏襲されています。

画像引用元: TechCrunch
2年で3都市から15都市以上へ加速する展開
Waymoの拡大ペースはこの2年で大きく加速しています。2年前はまだ商用展開していたのは3都市のみで、ロボタクシーがフリーウェイを走ることもありませんでした。2025年3月にオースティンでの展開を皮切りに、その後アトランタへと広がり、現在ではアメリカ国内15都市でロボタクシーサービスを提供しているほか、ロンドンや東京でもテストを進めています。今回のトロント進出は、こうした急拡大の流れの延長線上にある一手と位置づけられます。
「最も寒く雪深い都市」が技術の試金石に
Waymoの共同CEOを務めるTekedra Mawakana氏は、カナダへの進出について「グローバル展開における重要な節目」だとコメントしています。トロントは、Waymoがこれまで運用を試みた都市の中で最も北に位置し、積雪の多い環境になる見込みです。雪道や低温といった条件は自動運転技術にとって難易度の高いテストケースであり、同社の技術力だけでなく運用ノウハウそのものが試されることになります。これまで比較的温暖な都市を中心に展開してきたWaymoにとって、厳しい気候条件下でのオペレーションは今後さらに多くの都市へ進出するうえでも避けて通れない課題といえるでしょう。
現地パートナーとの提携でフリート運営を加速
急拡大を支える戦略の一環として、Waymoは各都市でサードパーティ企業と提携し、車両フリートの管理を任せる体制を取り始めています。トロントでも例外ではなく、同社は拠点を置くトロント発祥のElement Fleet Managementと提携したことを明らかにしました。これにより、車両のメンテナンスや走行検証、カスタマーサービス、運用管理といった分野で数百人規模の雇用を支えることになる見込みです。自社ですべてを抱え込むのではなく、地域に根ざした企業と組むことで展開スピードを上げるこのアプローチは、今後の新規都市進出でも定番の手法になっていきそうです。北米以外の市場でロボタクシーがどこまで広がるか、トロントでの展開は一つの試金石として注目されます。
Waymo's robotaxis are headed to Canada
The company will start off by testing its self-driving vehicles on Toronto's streets.