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スマートフォンとカード、NFC通信の波紋を組み合わせたタップ決済のイメージ

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Google Payがウォルマート・サムズクラブで開始——8月24日から順次タップ決済に対応

NFC決済の長年の非対応で知られたウォルマートとサムズクラブが、Google Payによるタップ決済に対応すると9to5Googleが報じました。8月24日から一部店舗で始まり、2026年内に全米展開を目指します。

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9to5Googleは2026年8月21日、米小売大手ウォルマートとその会員制倉庫店サムズクラブGoogle Payのタップ決済(Tap to Pay)に対応すると報じました。8月24日から一部店舗で先行導入が始まり、2026年内に米国内の全店舗・全クラブへの展開を目指すとしています。

ウォルマートはこれまでNFCベースの非接触決済に消極的な数少ない大手小売の一つでした。Apple PayやGoogle Payでの支払いを避け、自社アプリ内のQRコード決済「Walmart Pay」への誘導を続けてきた経緯があります。今回の方針転換は、その姿勢が大きく変わったことを示す動きです。

スマートフォンをかざしてタップ決済する様子を示すウォレットアプリの画面

画像引用元: 9to5Google

なぜ今NFC決済に舵を切ったのか

9to5Googleの報道によると、ウォルマートは公式コメントで「Tap to Payは、顧客や会員がレジで支払う際の、使い慣れた便利な選択肢をもう一つ増やすものだ」と説明しています。QRコード方式のWalmart Payを維持しつつ、現金・クレジットカードとあわせてタップ決済も選べるようにするという位置づけです。

長年NFCを避けてきた背景には、決済手数料や顧客データの扱いを自社でコントロールしたいという小売側の思惑があったとされています。それでも消費者側でのタップ決済の普及が進み、レジでの体験を統一したいという要請が勝った格好です。

展開スケジュールと対応店舗

今回の発表で示されたロールアウト計画は段階的です。まず8月24日から、米国内の一部のウォルマート店舗とサムズクラブでGoogle Payによるタップ決済が使えるようになります。

  • 2026年8月24日〜: 一部のウォルマート店舗・サムズクラブで先行対応開始
  • 2026年内: 米国の全ウォルマート店舗・全サムズクラブへ展開完了予定
  • 2027年半ば: 給油スタンドでも対応開始予定

この順序からは、まず店内レジでの体験を優先し、燃料販売のような別系統の決済インフラは後回しにするという優先順位がうかがえます。既存のWalmart Payや現金、クレジットカードでの支払いは引き続き利用可能で、選択肢が増える形の変更です。

買い物客と開発者への影響

消費者にとっては、Apple PayGoogle Walletにウォルマートのカードや会員証を登録していれば、レジでスマートフォンやスマートウォッチをかざすだけで会計が完了するようになります。Walmart Payアプリを毎回開いてQRコードを表示する手間がなくなる点は、日常的にウォルマートを利用する層には歓迎される変化でしょう。

決済系のサービスを開発する立場から見ても、大手小売がNFC対応に踏み切ったことは業界全体の非接触決済シフトを後押しする材料になります。POS連携やウォレット統合を扱うエンジニアにとっては、対応端末やSDKのテスト対象として、ウォルマート・サムズクラブの店舗が新たに視野に入ってくることになりそうです。

米国小売業界では、TargetCostcoなどすでにタップ決済に対応済みの競合が多く、ウォルマートは非対応の目立つ存在でした。今回の方針転換により、主要な大手小売でNFC決済が使えない店舗はほぼなくなる見通しです。店舗側のPOS端末やレジ体験を統一したいという要請と、消費者側のタップ決済への慣れが、ようやく足並みを揃えた形と言えるでしょう。