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六角形のオーケストレーターのコアから3つのコンテナへ線が伸び、資格情報の保管庫アイコンと進行を示すタイムラインを描いた抽象イラスト

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Anthropic、本番エージェントの実行基盤「Claude Managed Agents」を発表——推論とサンドボックスを分離、数か月の構築を数日に

Anthropicは2026年6月10日、本番運用のエージェントを構築・展開するためのAPI群「Claude Managed Agents」を発表しました。推論エンジンと実行サンドボックスを分離し、永続セッションや資格情報の保管庫を備えます。NotionやRakutenなどの導入事例も紹介されています。

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Anthropicは2026年6月10日、本番運用に耐えるエージェントを構築・展開するためのAPI群「Claude Managed Agents」を発表しました。最適化されたエージェントハーネスと、運用を肩代わりするマネージドインフラを組み合わせ、試作から公開までを数か月ではなく数日に縮められるとしています。

オーケストレーターのコアから複数の実行コンテナへ接続し、資格情報の保管庫と永続セッションのタイムラインを示した概念図

図版: Anthropicの発表内容をもとに作成(出典: Anthropic

単発の応答から自律的なエージェントへ

Anthropicは、Claudeの使われ方がトークンを入れて返すだけの単発のAPI呼び出しから、ツールを使い、反復し、システムと連携する自律的なタスクへと広がってきた経緯を振り返っています。開発者の求めるものが単一ターンの補完を超えて拡大してきた、という整理です。

Claude Managed Agentsは、その延長線上に位置づけられます。本番エージェントにつきものの運用上の複雑さを引き受けるマネージドインフラとして提供される点が、これまでの提供形態との違いです。組み合わせ可能なAPIとして設計されています。

推論とサンドボックスを分けた構成

アーキテクチャの軸は、役割の分離にあります。推論を担うエンジンと、実際にコードやツールを動かす実行サンドボックスを切り離すことで、セキュリティとレイテンシの両面を改善するとしています。考える部分と動かす部分を別に保つ設計です。

セッションは追記専用のイベントログとして永続化され、作業を途中から再開できるうえ、何が起きたかを後から追える可観測性を備えます。長時間にわたるタスクや、途中で中断が入る処理でも、状態を失わずに続きから動かせる設計です。

資格情報はサンドボックスとは別に「保管庫(vault)」へ格納され、エンベロープ暗号化で保護されます。トークンを実行環境から隔離する考え方で、エージェントが外部サービスへアクセスする際の漏えいリスクを抑える狙いがあります。

環境の柔軟さと可観測性

実行環境は、Anthropicが管理するコンテナと自社でホストするコンテナのどちらも選べます。プライベートなネットワーク内のツールにつなぐためのMCPトンネルにも対応しており、社内システムと組み合わせやすい構成です。

開発者コンソールにはビジュアルなタイムラインによるデバッグ機能が用意され、エージェントの挙動を視覚的に追えます。さらに、永続セッションのログからパターンを抽出してエージェントの性能を高める「Memory」や「Dreaming」と呼ばれる機能も挙げられています。運用しながら賢くしていく発想です。

導入事例と提供

具体的な導入事例も示されています。Notionはタスクの割り当てやコード生成を担うエージェントを構築し、12時間かかっていた作業を20分に短縮したとされています。Rakutenは1週間のうちに各部門へ専門エージェントを展開し、Sentryはデバッグやパッチ作成のエージェントを数か月ではなく数週間で作り上げたとしています。AsanaAtlassianも、タスクやワークフロー管理への組み込みを進めているとされています。

いずれの事例も、構築から運用までの期間を大きく縮めた点が共通しています。エージェントの土台部分をマネージドに任せることで、各社が自分たちの業務ロジックに集中できたことがうかがえます。

ドキュメントとクイックスタートはplatform.claude.comで提供されます。本番運用のエージェントを内製したいチームにとって、基盤づくりの手間を抑えられる選択肢として注目しておきたい発表です。まずは小さなタスクで試し、自社の運用に合うかを見極めるのがよさそうです。