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ゲームのNPCと吹き出しを組み合わせたイメージイラスト

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FortniteのAI NPC機能「Conversations」が実験公開——Gemini 3.1 Flash-Lite × ElevenLabsで開発可能に

Epic Gamesは2026年4月16日、FortniteクリエイターがAI NPCを組み込める「Conversations」デバイスを実験機能として公開しました。Gemini 3.1 Flash-LiteとElevenLabsを組み合わせ、VerseとScene GraphからNPCの発話・ゲーム挙動まで制御できます。

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Persona改めConversationsが実験機能として解禁

Epic Gamesは2026年4月16日、Fortniteのクリエイター向けに、AI駆動NPCを作成できる「Conversations」デバイスを実験機能として公開したと発表しました。これまで「Persona device」と呼ばれていた機能の後継で、NPCに個別のパーソナリティと声を与え、プレイヤーの発話や行動に即興でリアクションさせられるようになります。

同社は今回の公開を正式ローンチではなく実験提供と位置づけており、ツールで作ったコンテンツの公開はまだできません。音声モデルも最終版ではなく、応答までのレイテンシも製品版の目標値より遅いと説明しています。Fortnite Creativeで先に手触りを試せるベータ段階という立て付けです。

Fortnite Conversationsの処理フローを示したイメージ図

図: 公式発表の内容をもとに編集部で作成

Gemini 3.1 Flash-LiteとElevenLabsを組み合わせた構成

Conversationsの中核にはGoogle DeepMindGemini 3.1 Flash-Liteが据えられ、音声の聞き取りから応答テキストの生成までを担います。声の出力側はElevenLabsの音声合成で、NPCごとにトーンやキャラクター性を持たせられる仕組みです。

AI NPCは単発の返答を返すだけでなく、セッション内の会話履歴を保ちながら文脈を踏まえて反応します。プレイヤーの発言や現在のワールド状況を加味したうえで、クエストの進行、アイテムの受け渡し、敵の挙動変化といったゲーム内のイベントを起点にできる点が、従来のスクリプト型NPCと決定的に異なるところです。

VerseとScene Graphからプロンプトを差し込める

クリエイター側の制御は、Fortniteのスクリプト言語であるVerseと、UEFNのScene Graphを通じて行います。ランタイムでプロンプトを差し替える、NPCに渡すワールド状態を構造化データとして整える、AI側の出力を構造化レスポンスで受け取ってゲームロジックに接続する、といった流れがサポートされています。

これまでのCreativeマップでは、会話ツリーを手作業で分岐させるか、トリガーとテキストボックスを組み合わせるしかありませんでした。Conversationsが加わることで、脚本を用意せずとも「村人がプレイヤーの装備を見て声をかける」「ボスがセッション中の失敗回数を覚えていて挑発する」といった演出を、AIに担わせるルートが開けます。

安全対策とプライバシー——Rule 1.22の追加

Epicは実験公開と同じ2026年4月16日付で、Island Creator Rulesに「Rule 1.22」を追記しました。AIペルソナを使って医療や精神衛生に関するアドバイスを提供することや、恋愛相手の演出として振る舞わせること、安全システムを回避するような構成で利用することを明確に禁止する内容です。

プライバシー面では、プレイヤーの音声データをEpicが保存しない運用であると同社は説明しています。AI NPCが魅力的なギミックである反面、未成年ユーザーが多いFortniteの特性上、どの発言が記録され、どこまで外部モデルに渡るのかを明文化することは避けられません。今回のルール追加と保存方針の明示は、そのバランスを取りに行く動きと読めます。

Darth Vader AI NPCからの地続きと今後のロードマップ

Fortniteは2025年に、AI音声で動くDarth VaderのNPCを導入した実績があります。当時は単一のパートナーキャラクターに閉じた実装でしたが、Conversationsはこの延長線上にあり、クリエイター全員にAI NPCを解放する方向へ一歩踏み出した位置づけです。

Epicは正式ローンチに向けて、音声モデルの差し替え、応答速度の改善、公開機能の追加を順次進めていく構えです。Creative/UEFN向けにAIを組み込むツールは、RobloxAssistantやゲームエンジン側のAIミドルウェアとも競合領域に入っていくため、NPCを脚本から解放したうえで、どこまで安全側に寄せた運用ルールを敷けるかが鍵になりそうです。

クリエイター視点では、プロンプト設計と構造化レスポンスの扱いが今後のスキルセットに食い込みそうです。Verseコード内でNPCに渡す世界情報を整形し、返ってきた意図を検証してゲーム側に反映する、という一連の流れは、ゲーム開発と生成AIアプリ開発の境目を曖昧にしていきます。実験機能のうちに触っておく価値が高いアップデートと言えます。