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OpenAIがGPT-5.5 InstantをChatGPTの新デフォルトモデルに──数学精度81%・幻覚低減・メモリ透明性を強化
OpenAIは2026年5月5日、GPT-5.5 InstantをChatGPTの新デフォルトモデルとして展開しました。AIMEでの数学スコア81.2、MMMU-Proでのマルチモーダル推論76を達成し、法律・医療・金融分野での幻覚を低減。メモリの参照元を明示する透明性機能も追加されています。
GPT-5.5 InstantがChatGPTのデフォルトモデルに
OpenAIは2026年5月5日、「GPT-5.5 Instant」をChatGPTの新しいデフォルトモデルとして展開し始めたとTechCrunchが報じました。同年4月にリリースされたGPT-5.5の軽量・高速版という位置づけで、前デフォルトのGPT-5.3 Instantの後継にあたります。
初期段階ではWebのPlusおよびProユーザーに提供され、モバイルへの展開は後日予定されています。API経由ではchat-latestエンドポイントから利用可能で、有料APIユーザー向けにはGPT-5.3が今後3か月間引き続き提供される予定とされています。
主要ベンチマークでの改善
GPT-5.5 Instantの性能改善は複数のベンチマークで確認されています。数学推論を測るAIME 2025では81.2を達成し、旧モデルの65.4から大幅に向上したとされています。マルチモーダル推論を評価するMMM-Proでは76に達し、旧モデルの69.2を上回ったと報じられています。
OpenAIはまた、法律・医療・金融といった専門分野における幻覚(ハルシネーション)の低減を強調しています。こうした分野では不正確な情報が実害につながりかねないため、精度向上の優先度が特に高い領域です。
記憶の参照元が見えるようになる「Memory Source Transparency」
今回のアップデートで注目されるのが、メモリ(記憶)の透明性機能です。ChatGPTがユーザーの過去の会話・ファイル・Gmailを参照して回答を生成した場合、その参照元を「Sources」パネルとして表示する仕組みが追加されています。

画像引用元: TechCrunch / OpenAI
上の画像が実際のUI例です。左側の会話に対して、右側の「Sources」パネルには「You’re training for a marathon」「You’re allergic to sh…」「You love cookies」といった保存済みメモリが表示されています。ユーザーはここから不要または不正確なメモリを削除・修正することができます。
また、共有チャットにおいては受信者側にメモリソースが表示されないプライバシー保護も組み込まれています。
ユーザー反発への対応として「信頼性」を前面に
OpenAIはGPT-5.5 Instantを「突破口となる新能力」ではなく「信頼性の向上」という方向性で位置づけています。背景には、GPT-4oからGPT-5.x系へのデフォルト変更時に一部ユーザーから「GPT-4oのほうが話しやすかった」という反発が起きた経緯があります。
TechCrunchによると、当時ユーザーはGPT-4oを「自分のベストフレンド」と表現するような請願を起こすほどの反響があったとされています。今回の「幻覚低減」「応答速度の維持」「メモリ透明性」という3点の訴求は、こうしたユーザーの声を踏まえたものとみられます。
今後のロールアウト
Free・Go・Business・Enterpriseユーザーへの展開は数週間以内を予定していると報じられています。APIではchat-latestエンドポイントでアクセス可能で、旧モデルGPT-5.3は有料APIユーザー向けに3か月間の移行期間が設けられる予定とされています。
OpenAI releases GPT-5.5 Instant, a new default model for ChatGPT
The company said the model reduces hallucination in sensitive areas such as law, medicine, and finance, while maintaining the low latency of its predecessor.